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砂浜の植物

​〜 過酷な環境に耐えて 〜

海から吹き付ける強い潮風は砂を大きく移動させ、砂浜に大きな撹乱をもたらします。

また砂浜は、撹乱だけでなく乾燥、貧栄養といった要素も併せ持つ過酷な環境です。

そんな砂浜独特の環境に適応した植物は「海浜植物」と呼ばれ、過酷な環境に耐えるために特殊な性質や形状が発達しています。

このページでは、博多湾周辺の砂浜で見られる主な海浜植物とその特徴をご紹介します。

 砂浜は“生きものと生きものが出会う場所” 

 海から陸へと続く砂浜の緩やかな移行帯(エコトーン)は、海からの波や風がもたらす特異な環境となっており、そんな環境に適応した多くの動植物が生息・生育しています。植物、昆虫、鳥類をはじめとして多様な生きものが食べる・食べられるという命のつながりのもと、特異な生態系を作り出しているのです。

 また、周囲を海に囲まれた日本において、砂浜や干潟の存在はかけがえのないものです。アサリを採る、海苔を摘む、魚を釣るなど、生活の糧を得る身近な場所であり、私たちはその豊かな恵みを受けて生活してきました。

 しかし、IPCC第5次評価報告書によると、地球温暖化等により21世紀末までに世界の海面は26〜82cm上昇するとされており、砂浜の46〜91%が消失する予測(東北大学災害科学国際研究所)もされていることから、海から砂浜へと続く景観は危機的状況にあります。

 たくさんの生きものが暮らす美しい砂浜を守るために、私たちができることは何でしょう?

 砂浜に生育する植物や動物たちを知ってもらうことで、よりたくさんの人達がこの問題と向き合ってくれればと思います。

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 砂浜は大きく3つのゾーンに分けられる 

 ゾーン別生育植物