デコイを設置してから約2ヶ月。
定期的に Hさんが飛来状況を調査してくださっていましたが、残念ながら今年は「絶望的」という報告がありました。。。
営巣の気配どころか、コアジサシの姿が見られないとのこと。残念でなりません。
紹介できる写真すらないという悲惨な状況です(泣)
要因の一つとして考えるのは採餌環境がよくないということ。
近年の博多湾においてコアジサシの主な餌になっているのはカタクチイワシです。
このカタクチイワシは淡水が苦手なんだそうで、雨が降ったりすると深いところに潜ってしまうため、コアジサシにはとれなくなってしまうのだとか。
そんな時でも、以前は他の魚をとって過ごせていたけれど、環境の悪化等でその他の魚も減ってしまい博多湾はコアジサシが存分に採餌できる場所ではなくなってしまっているのかもしれません。
海の環境変化は陸の生き物にも大きな影響を及ぼすってことですよね。
これまで湿地研ではコアジサシの繁殖場所になる陸地の環境を保全することに力を注いでいましたが、これからはコアジサシの餌資源を増やすため、海の中の環境改善にも積極的に取組んでいく予定です。
来年こそ「キリッキリッ」と元気な声を聞けますように…
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