top of page

シジュウカラの飛行訓練と、エノキに来たハバチ

  • Asaka OSANAI
  • 2024年4月28日
  • 読了時間: 2分

シジュウカラがせわしなく鳴いているので辺りを見てみると、おぼつかない飛び方のひな鳥が目の前に現れたのでビックリしました。写真はお互い驚いて、緊張感の漂う様子です。


羽の色が薄く、くちばしが黄色いですね。親子で飛行訓練の真っ最中でした。


親鳥が一定の距離を保ちながら、「チュピチュピチュピ」「ピーピージャン」と声を掛けています。

ヒナが落ちていたら思わず手を貸したくなりますが、ここは触れずに温かく見守って下さい。

早く上手に飛べるように、頑張ってね!



さて、あのエノキに来たハバチは、エノキの若葉を食べて大きくなってきました。

ペールブルーの体に黒いドット柄、ホシアシブトハバチの幼虫と思われます。

写真の中央は脱皮したばかりの様子。抜け殻はそのまま脱ぎ捨てられます。

写真右は成長して、体色がブルーからレモン色に変わってきた様子。





親は鮮やかなオレンジ色の体色(とドット柄)と、こん棒状の触覚が印象的です。

↓は4月に親バチが産卵に来ていた時の写真です。




春に親がエノキに産卵し、幼虫は葉を食べて育ち、5月の終わりごろに落ち葉にくるまって蛹になり、次の春まで蛹の状態で過ごすようです。


落ち葉の中で越冬する点が、ゴマダラチョウとホシアシブトハバチに共通します。

エノキはよく見かける木ですが、地面に落ちた葉をそのままにしてあるケースは身の回りでも少ないように感じます。

落ち葉が清掃されない場所でのみ生き残れるのだとすると、思った以上に生息環境が限られてくるのかなと思います。


生活史をもっと知りたいので、観察を続けてみようと思います。







 
 
 

最新記事

すべて表示
多々良川の清掃活動(6/22)

ご報告の日付が前後してしまい申し訳ございません。 当日は別件で観察会の対応があり、私は残念ながら参加できず。。 清掃の成果(釣果風にいうと清果?)のご報告です。 この日は8名で清掃を実施、燃えるごみは15袋43.3kg、燃えないゴミは2袋13kgでした。...

 
 
 

Comments


NPO法人 ふくおか湿地保全研究会

fukuoka wetland conservation research group

©2020 Fukuoka Wetland Conservation Research Group. All Rights Reserved.

bottom of page